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映画『彼女が好きなものは』レビュー

どうもヒヨコです

映画『彼女が好きなものは』を観たのでその感想を書きます

この作品の原作は小説『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』です

一瞬ん?となる、いい感じのタイトルですね

この小説は2019年の春にNHKでドラマ化もされています

ドラマを観て、小説も読みましたが泣けますね

まだこの作品に触れていない方は読んだり観たりしてみるか、参考にして観てください

あらすじ

⾼校⽣の安藤純(神尾楓珠)は⾃分がゲイであることを隠している
ある日、書店でクラスメイトの三浦紗枝(山田杏奈)が、男性同⼠の恋愛をテーマとした、いわゆるBLマンガを購⼊しているところに遭遇
BL好きを隠している紗枝から「誰にも⾔わないで」と口止めされ、そこから2人は急接近

しばらしくて、純は紗枝から告白される
「⾃分も“ふつう”に⼥性と付き合い、“ふつう”の人生を歩めるのではないか?」
一縷の望みをかけ、純は紗枝の告⽩を受け⼊れ、付き合うことになったのだが・・・

感想

まずタイトルの意味ですが、この映画を観る限り彼女が好きなものはホモであり、純くんですね

なので原作のタイトルは少しミスリードだと思います

その点映画のタイトルはその辺をぼかしていますね

作者がゲイの方だけにかなりリアルなゲイ事情が書かれているのではないかと思います

BLマンガみたいに男同士のセックスはすぐできないだろうし、ゲイバレしないように敢えて自分からゲイネタを振るなんてくだりあるあるな感じがしますね

ゲイバレして学校中の男子から純は警戒された目で見られてましたけど、ゲイだって男だったら誰でもいいわけではないですよね

この物語の主人公の抱える葛藤は自分がゲイであることです

本人は女性と結婚して、子どもを作って、家庭を築きたいと思っています

ですが、三浦さんと付き合うある意味実験に失敗しました

それに加えてゲイバレして、学校にいづらくなるというね

ラスト直前、彼はクラスの窓から飛び降りて自殺未遂を図りますが、そこからの再生が見事ですね

物語のセオリー通りです

物語のクライマックスは、全てを失ってからの復活です

母親と亮平、三浦さんのフォローが素晴らしい

ラストの三浦さんのスピーチも泣けますね

しかし亮平、いい奴です

多様性の時代を表す必修映画

いまどきゲイだのレズだの珍しくないとは言いますが、本当にカミングアウトできるまで時代が進んでいるかというと疑問です

特に学生なんかはからかいの対象になりそうなイメージが容易に想像できます

性別を持たない時代が来るといいですね

以上!