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『文豪少年!〜ジャニーズJr.で名作を読み解いた〜』第2話のキャスト・あらすじ・感想

どうもヒヨコです
『文豪少年!〜ジャニーズJr.で名作を読み解いた〜』の第2話をU-NEXTで観ましたので、感想を述べます
第2話の題材は太宰治の『走れメロス』でした
まずはキャストから

キャスト

セリヌンティウス・・・ヴァサイェガ渉
牢番・・・金児憲史
このドラマは画面に顔が映るのはこの二人だけです
メロスは走っている脚しか出てきません
登場人物を二人に絞った分、二人のキャラクターが濃密に描かれています
プロの仕事です
走れメロスを題材にして、待っている側のセリヌンティウスを主人公においたのは上手いですね

あらすじ

メロスが帰ってくるまで牢屋の中で待つセリヌンティウス
牢番はなぜメロスを信じて命懸けで待つことができるのか不思議です
メロスを決して疑わないセリヌンティウスを尊敬し始めた牢番は、牢の鍵をわざとかけ忘れたりしますが、セリヌンティウスは逃げません
街のみんながセリヌンティウスに注目していると牢番から聞くと、彼は少し嬉しそう
セリヌンティウスは太陽みたいなメロスに憧れ、嫉妬していたのです
このままメロスが来なければ、みんなの前で死ぬことができる
寂しい最後を遂げることはない
メロスなんて来なければいいのに
だけどあいつは持ってる男だからどうせ間に合っちゃって、結局俺は脇役なんだろう
すったもんだありましたが、セリヌンティウスの予想通りにメロスは帰ってきます
仕方ないと立ち上がり、あいつを一発殴ると牢番と共に笑顔で牢を出るセリヌンティウスでした

感想

セリヌンティウスの微妙な感情をヴァサはよく演じていたと思います
とてもいい役でしたね
脇役のセリヌンティウスを主人公に置いたのが上手い
映画『卒業』は結婚式の当日逃げた側を主人公にしていますが、ドラマ『ロングバケーション』は逃げられた側を主人公にしたのと同じ作りです
微妙な感情をセリフではなく、行動で描くお手本のようなシナリオでしたね
牢屋の中の緊迫感と外の世界の楽天的な雰囲気も対比になっていてうまい
牢番も初めはセリヌンティウスを馬鹿にしていましたが、だんだんと彼を尊敬していく
そして最後、二人は本当の親友同士のようになる
脚本の力を強く感じた作品でした
以上、『『文豪少年!〜ジャニーズJr.で名作を読み解いた〜』第2話のキャスト・あらすじ・感想』でした